実は私は大地主です。地主といっても、土地ではなく、漢字で書くと『痔』のほうです。高校生からの長い付き合いです。
部活の関係で、雑菌が潜む海水に長時間、徳川光圀こと『黄門』様がさらされていました。ある時に教室の木製のかたーいちゃっちいイスに、半分のお尻を浮かせていないと耐えられない痛みに襲われました。まだピュアな時代の私は痔を知りませんでした。
激痛に耐えられずに、病院に行きました。若い准看の3名の女性が見守る中、ベットの上で、パンツをおろして、あぐらをかいて、ひっくり返されましたー 黄門様が丸見えです。
医者はビニール手袋をはめて、容赦なく、私のおしりのイボを、ゴーホーム!とばかりに私の内部に押し込みます。簡易オペ完了です。せめて潤滑クリームぐらいを処置してほしかったです。ひどいケースだと、イボチンを切るそうですが、私は未成年で、イボチンも未成熟のために切らないとのことでした。ひどい人は、とんでもないサイズまで成長するそうです。今振り返っても、人生で最も恥ずかしい瞬間でした。
それから何かのきっかけで、イボチンが顔を出します。辛いものを食べた後や、とにかく強い刺激を受けた場合です。しかし、大地主である私は慌てずに、イボチンにお家に帰るよう促します。帰ったことを確認してから、肛門括約筋に力を入れて封印します。お風呂の湯船でやるのが最適です。もう二度と病院には行きません。
二十代の頃に初めてウォシュレットに出会いました。まさに革命が起きました。時々、不意の強設定でおしりに穴が開くかと驚いたことはありますが、お尻を清潔に保つには最適でした。
孔子の教えでは、「30にして立つ」と教わりましたが、30歳で自宅に後付けタイプのウォシュレットを導入しましたー 非常に快適なため、借家の退去時に家主のおばあさんに置いていきましょうか?と訊ねると、ピシャリと断られました。
ウォシュレットを導入してから、イボチンが顔を出すことはありませんでした。すっかりご無沙汰です。
ある朝、定例のルーティーン後に、ウォッシュボタンを押しても反応しません。リセットや点検をしても異常が無く、洗浄は正常に作動します。一大事だと考えつつ、時間がないため放置して出勤し、そのまま忘れていました。
翌日の定例のルーティーン時に、再度気が付きました。我が家では、妻が便秘のために週一利用、娘は利用していないとのことで、需要が乏しいために誰も気づきません。このままでは、イボチンとご対面と思い、我がトイレの型式で、ネットを検索しました。便利な世の中になったものです。沢山の情報を収集できました。着座センサーの故障が考えられること、「TOTO」製のこの型のパーツ販売は終了していること、同型のシャープ製のパーツが購入可能なこと、パーツの交換方法の動画、など有用な情報が次々GETできましたー 緊急事態のため、スクランブルでパーツをおーだーしました。この時、5:30でした。
9時ぐらいに発送の連絡があり、翌日にはパーツが届きました。緊急事態のため、帰宅後にすぐさま開封し、社外品のため、現物が適合するかの確認をします。まったくの同型です。安堵して、よく観察してみると、隅が少し汚れています。テッシュで清掃して、操作確認をしてみると、なんと、正常に作動します。温水が勢いよく飛び出してきたため、手でブロックしましたー
復活のうれしさとともに、取り寄せたパーツに無念を感じつつ、おっちょこちょいの自分が残念に思いました。大地主が故の早合点でした。トラブルに直面した場合は、慌てずに、冷静に対処しましょうという、教訓でしたとさ。おしまい
おまけ
ウォシュレット先進国のインドネシアのお話です。はてな?と思う方がいらっしゃるかと思いますが、多種です。①マレーシア等でも見かけますが、小さなシャワータイプでお好みの洗浄角度に調整可能です。(水圧は様々で、入ったときにトイレ周りがずぶ濡れの場合は、信じられないほどの水圧のケースがあります。要注意)②日本が誇る「TOTO」社製の固定ノズルタイプです。返り汚水を浴びないように入射角は浅めで、ノズル洗浄機能が無い簡易タイプです。これが意外に良く、故障知らずの仕上がりです。事務所にも設置してあったのですが、ローカル職員は、五分ぐらい洗浄していました。多分、みんなのお気に入りです。③完全手動のウォシュレットタイプ。要は、桶から手で水を汲んで、指で洗浄するものです。この時、不浄の左手を使いましょう。これが伝統的なスタイルですが、まさに清潔さを保つ先進性が光ります。さらに詳しい内容は、「インドネシアのトイレ事情」編を参照してみてください。

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