基点となるボゴールも渋滞で有名です。駅に近く、中央に鎮座するボゴール植物園の周りは一方通行で、合流付近での激しいポジション争いが繰り広げられます。スカブミまでは一本道です。高速道路も整備されつつありますが、山間部のためのんびりと進捗しています。
また、住民の大切な足として、10人乗り程度のミニバス、アンコタがあります。特にこの地域では重宝され、おびただしい数の車両が走っています。郷土愛の強い?運転手により、一分一秒でも早くお客さんを届けたい思いが、道路の混乱を引き起こします。
道路!まさにそこは戦場です。通常の対抗2車線の道が5車線になります。片側について説明すると、一般車両の両側をバイクが走行するのですが、左側にアンコタが割り込んできます。急に停車し、お客を乗降して、何食わぬ顔で路肩を発車します。行き場を失ったバイクがアンコタの後で待つか、中央線付近で勝負をかけるか選択を迫られます。両サイドの車間はぎりぎりです。この2.5車線で、中央線付近のこっち軍対あっち軍のせめぎあいが続きます。
さらに、遅い大型車の前が空いた瞬間に、バイクと車が追い越しをかけて、こっち軍の車線の中央を突撃してきます。車の場合は迫力があり、ひるんだら負けです。中央線付近で終始繰り広げられるつばぜり合いもなかなかです。
さらに、左右の小道や駐車場からも車両が出てきます。遠慮していては、一生合流できないため必死です。中には、横断しようとする強者の歩行者もいます。アンコタは特に歩行者ファーストのため、大概急停車します。
さらに、路面にトラップが仕掛けられています。大小の穴、わだち、段差等もありますが、急にオフロード並みの表面が荒れたコンクリート舗装面も出現します。車の後ろにいると、路面の確認が出来ないため、なんとか前に出たいと思います。様々な思いを胸にレースは繰り広げられます。まさに、マリオカート市街地編の実写版です。
70km程度の行程を、体力と神経をすり減らして、排ガスで顔は真っ黒になりながら、2時間以上かけて、生きて走破しました。のんびり走ることも、写真を撮ろうと片手運転も許されません。まさにそこは戦場でした。
ちなみにスカブミの街の中心部から北側の斜面にもたくさんの人が住んでいますが、沢山のアンコタ、更には夜間停車しているのを見ました。とても地域に根差した乗り物と感じましたが、バイク乗りの最大のライバルでした。
今回の道中、二回パンクしました。どちらも山の中です。しかし、不自然なくらい近くに修理できる店があります。路面コンディションが劣悪で、トラップが多いために需要が多いのでしょうか?チューブタイプですが、手際のよい作業で200円でした。ペットボトル給油所も多数あるため、安心してツーリングが可能です。 -おわりー
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