いつものように、喫煙所にいくと、まだ青年と思われる小さなカマキリが死んでいました。
初めて見つけたので、もしかしたら中年か?日本でいうと、サイズ的には桜の後の四月ぐらいに生まれた二か月後ぐらいの大きさです。クリスマス前のこのタイミングで、年中30℃のこのインドネシアでいつ生まれたものかと物思いにふけっていると・・・
三匹のアリが近づいてきました。(写真①参照)
アリは日差しが強いせいか、だいたい茶色です。真っ黒いアリはみかけません。ヒアリか?と考えていると、なんと試しに持ち上げているではありませんか。
呼び寄せたのか、たまたまかは分かりませんが、続々とアリンコが集まってきます。
アリは同一の体形ですが、力自慢、周りをうろつくおちょこちょい、獲物の上に乗り音頭を取ろうとする者、噛んでみた的な奴、と個性がありました。がっ、ついに動き始めました。推定4/8匹で動かしています。
人工芝の縁まできました。この間、写真の記録によると5分です。アリの体長ほどの段差があります。手こずっていましたが、援軍の活躍もあり、なんとかクリアです。
周辺のパトロール中のアリンコは全て終結しました。なぜ?
誰が音頭をとっているのか?はたまた目的地の確認は?周りをうろうろするだけの怠け者の役割は?、とか考えてみましたが、その歩みを止めません。アリンコ運送には休憩も無いみたいです。
恐らく巣の方向であろう場所に向かっています。
コンクリートの上は、摩擦が小さいようで、ぐんぐん加速します。
もうすでに、観察対象がカマキリからアリに変わっていますが、このままでは私がクビになってしまうため、無念の観察終了です。
久しぶりに子供の頃にファーブル昆虫記を読んだ時のトキメキを思い出しました。
家族にも WhatsApp で送りましたが、仕事をしろと怒られました。
~ おしまい ~
おまけ
1時間後の休憩・点検時には、アリンコ達の姿は無く、ただ死亡したカマキリが元の位置付近にありました。アリンコ嫌いの誰かが死者の霊に敬意を表して弔ったか、はたまた猫の悪戯か・・・
真相が分からぬままに観察を終了しました。
翌日定時に一服のため喫煙所を訪れると・・・
解体中のカマキリの残骸と多くの解体・運搬中のアリンコがいました。
昨晩のアリンコ会議で、先に解体してから運んだほうがイイよね🎵という、作業効率を優先する頭脳派の若手(多分)の彼の計画が採用されたみたいでした。そうだよね!急いで運んでも、どうせ巣に持ち込む際に解体が必要だからネ。テヘッ
この国では、『アリとキリギリス』のお話は通用しないネ。
だって冬が無いんだもん。との結論に達しましたとさ。
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