インドネシアのトイレとの最初の出会いは、当然空港である。
長年、大地(痔)主のためウォシュレットさんのお世話になっている身としては、あまり期待はしていなかったが、やはりそのような高度な文明は無く、がっかりした。
その代りに、小さなシャワーがついていた。面白いと思い、使ってみるとまあまあの出来である。排出孔を清潔に保つだけの機能を有することが判明した。
トイレットペーパーも備え付けられていて、申し分はない。
その後もホテルや事務所等で問題なく過ごせたが、中にはウォシュレットタイプのものもあった。TOTOさんが社員総出で導き出した最適噴射角43°ではないが、バルブをひねるだけで、洗浄してくれる。なかなかの噴射圧である。
絶対絶命のピンチは突然やってきた。
その日は、ジャカルタのタンジュンプリオク(タンジュンが岬の意味で、プリオク港的な意味)で客船乗場付近で突然もよおした。場所を聞いて、現地に急行したら、便器(和式風)と水道と大きな桶と手桶である。初のスタンダードタイプとの遭遇である。
ともかく、スクランブルのため事後に考えることとして、大事には至らずに済んだ。
しきたりに従えば、不浄の手(左手)で後始末をすることは知っていたが、いかんせん、右利きのため上手に処理できない。やむ負えずに食事や握手をする大切な利き手で後始末をおこなった。おしりはびしゃびしゃだったが、パンツでごまかした。
後日、同僚にこの話をすると、まだましとの回答。アフリカでは水も無いので、葉っぱや石にこすりつけるそうだ。グローバル化が進んでいない自分の未熟さを痛感した。
ボゴールの山でのトイレには、大きな桶に管があり、蛇口は無いものの源泉掛け流しであった。なんとも風情がある。
ジャカルタの公園でスクランブルでトイレに駆け込もうとしたら先客がいた。猫である。のんびり桶の水を飲んでいた。日本人として順番は守るべきため、じっと我慢した。
コンビニでティッシュを購入して、常時持ち歩くことをおすすめする。
これで、より一層インドネシアライフを楽しめるはずであろう。
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