ジャカルタとバンドンを結ぶ鉄道路線にあるチクバン橋に行ってきました。
当時占領していたオランダにより建設され、1906年から使用されてきたそうです。スパンに下弦のアーチ構造が珍しいと思ったのですが、ウィキによると1953年に機関車走行のため追加補強されたそうです。
到着直前に上りの汽車が通って、単線のため当分来ないと思って写真を撮ろうとしたら、下りの汽車が来てびっくりしながら撮影した写真がこちらです。
映画の「Stand by Me」ごっこのつもりでしたが、あまりの危険度と自分の年齢と相談して涙を呑みました。汽車が突然来た場合に、待避所はあるのですが、強度的に相当の不安があります。こんなところで通報されても溜まりません。
それにしても鉄橋の上も周囲の立ち入り禁止措置等の安全設備は簡素です。というか存在しません。恐るべし。多分自由を重んじるインドネシアのパチンシャラの精神です。
エンジニアとして念の為にしたから点検を実施しました。
点検用か、農作業用か分からない階段が大昔に整備されていて、雑草が生い茂り、蛇が出そうな中を降って行きました。
大きなサビの進行はなく、いつ塗られたかは分からない色褪せた塗料が効いていました。健全です。実に必要最低限の効率的な管理手法です。
レールは溶接されていました。触ると目玉焼きは焼けませんが、温泉卵ぐらいは作れそうです。こんなに暑いのにと思いましたが、よく考えてみると日本より寒暖差が少ないため問題なしと推定されました。
と思えば、枕木はPCでした。心情的には椰子の木とかを使って欲しいところですが、このスピードの鉄道には耐えられないでしょう。
帰りに見たのですが、すぐ近くにも同じ構造の鉄道橋がありました。以上、鉄道の歴史を感じさせるチクバン橋でした。
おまけ1
地方の線路と道路の交差部はかなりエグいと感じます。踏切の設置率は70%程度でしょうか?ここもそうですが置いてあるだけで、不可動の踏切もあります。レール付近の舗装が崩壊している箇所も多数あり、雨が降るとバイクが転倒しそうになりながら走行します。レールの上に石でも跳ねたらどうなるでしょう。
おまけ2
チレボンまで電車に乗っていたら、線路付近で遊んでいる子供達、近接した住居等、面白いと思い先頭車両の運転手さん横の窓から進行方向の線路をワクワクしながら眺めていたら、車掌につまみ出されました。女性専用車両でした。
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