2024年6月3日月曜日

ジャワ島のニャイロロキドゥル伝説(南海の女王伝説)

 インドネシアの南海の女王伝説をご存じでしょうか?

ジャワ島の南海の女王で自然の力を持ち、緑色を好むことから、緑のものを身につけてビーチへいくと、女王が住んでいる海の宮殿に連れていかれるというオチです。かえるにおしっこをかけたら翌日雨が降る。とか、へびをいじめたらおねしょをするとかいう類ですね。(諸説あり)

しかし、ジャワ島の南海といえば、インド洋に面し、南氷洋からのうねりが入り、波が荒いということで有名です。バリ、ロンボクも同様です。その南海に君臨する女王ということで、俄然興味がわいたため、お話の内容、ゆかりの地等を調べてみました。

 伝説の要約は、パジャジャラン王国(西ジャワ州、1116世紀)にプトゥリ・ララ・カディタとい美しい王女がいて、妬みから美貌を奪われます。ある夜に夢に出た呪術者にそそのかされ、南の海岸で身投げをしました。そして、お告げ通りの美貌とともに能力と永遠の命を授かりました。後に、マタラム王国(ジョグジャ付近、16世紀以降)の歴代王と国を守ることを約束します。以降、代々の王の精神的な妻となり、王家とジャワを守ってきたと人々に信じられるようになったとさ。その後にジャワ島南海岸の人々は彼女を崇め敬い、海岸では横柄な態度をとらず、いい加減な発言をしない、といった規律を守り、守れない者は女王の怒りを買って大波にさらわれ命を奪われると信じられたそうです。

ちなみにジャワ語でニャイとはご婦人の敬称、ロロとは高貴な娘、キドゥルは南だそうです。赤字の部分は地域により若干脚色されて異なります。ジャワ島に伝わる昔話で、誰でも知っている有名なお話です。ジョグジャカルタ等では今でも演劇の題材になっていたり、お祭りもあります。

生誕の地とされている、ボゴールから南に行った海辺のホテルの一室に祀られているそうです。なぜか、バリのサヌールのホテルにもあるそうです。亀の保護施設の近くです。注:前の記事参照。

ボゴールでバイクを借りれなかったため(要予約)確認は次回以降の訪問時とします。

乞うご期待!するほどでも無いですが、 ー完ー



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