今年の夏の終わりに、かねてより行きたいと考えていた、関東屈指の透明度をほこると言われるヒリゾ浜に行ってきました。タイトルはヒリゾ浜の紹介と運航状況を知らせるサイト名です。仲木とは地名で、仲木港からヒリゾ浜への渡し船が発着します。
朝6時に出発して、順調にぶっ飛ばしていると、御殿場付近から小雨が降りだしました。運航状況を確認すると、運航の文字、一安心です。もう一つの目的として、久しぶりにアオリイカ釣りを仲木港でしてみたいと思い、民宿への宿泊予約をしました。シーズン終盤ですが、満室で断られた後に5件目で良いとの知らせ。安心して現地へと急行しました。
11時くらいに現地に着くと、駐車場にも余裕があり、7割ほどが埋まっていました。曇り空で気温がやや低いこともあり、ほとんどの人がウェットのフルスーツでした。念のために持参していた5mmのジャージフルスーツを着て、いざ船着き場へと向かいます。ほどなくして、戻る客を乗せた渡船が到着して、いよいよ出港です。初ヒリゾ浜へ船で向かうのは、なかなかの高揚感です。(写真①)曇ってるけど。
ヒリゾ浜船着き場に到着しました。8月の繁忙期には及びませんが、たくさんの簡易テントがありました。写真②のブイの内側が遊泳可能です。左側から隈なく調査を開始しました。1時間ほど泳いでいたら、マスクのゴムに締め付けられる頭痛と寒くなってきたので、一旦調査を切りあげて、休憩することにしました。持参したランチを忘れたため、一旦渡船で車まで戻り、食後に再調査を実施しました。
海の感想は、魚影が非常に濃いということです。沢山の人の割には、いたずらする人もいなくて、時には餌ももらえるためか、大きな魚ものびのびと泳いでいます。熱帯魚と勘違いする小さな青い「ソラスズメダイ」や各サイズごとのイワシの大群をよく見かけます。ただ、イソギンチャクがいないため、クマノミは見つけることができませんでした。死滅回遊魚(この時期に潮に乗ってやってくる熱帯魚、冬になると死滅する魚たち)は見かけませんでした。ハコフグ、お昼寝中のミノカサゴ、小さなアオリイカも群れで泳いでいました。特に印象に残ったのはアオが美しいアオブダイです。最大級の1m程度の個体が、横になったりして岩に着いた海藻類を岩ごと悠々とかじりついていました。正面から見るとよくわかるのですが、すごく強力ななんでもかみ砕く出っ歯気味の歯を持っています。
聞き込みによると、仲木の漁師さんはブダイを食べないそうです。岩ごとかじるブダイを近年進む磯枯れ(産卵場所として大切な海藻類減ること)の原因と考えているようでしたが、生きた珊瑚を食べるのは「カンムリブダイ」さんしかいません。(別記事参照)のんびり暮らすアオブダイさんを愛してあげてほしいと感じました。翌日の下田のすし屋で聞いたのですが、ブダイは食べるそうです。ただし、漁の対象ではなく、この時期の伊勢エビ漁の網にかかることがあり、それが流通するそうです。あまり市場に流通しないため、チャンスがあれば、ぜひ食べてみてください。
4時くらいから防波堤でアオリイカチャレンジです。防波堤に「夜釣り禁止」と書いてあります。聞いてみると、イセエビ等の密猟者が多く、南伊豆近辺の港は全て禁止しているそうです。明るいうちは大丈夫かと尋ねると、OKの返事。ということで1時間一本勝負を始めました。(民宿が1泊1食付き(晩御飯)?しかも5時からのため)
釣りを始めました。エビ型の疑似餌が1つしかなく、大切にチャレンジしましたが、根がかりすることもなく、あたりもなく、1時間が経過しました。一旦、旅館にチェックインして、夜釣りができないため、食事を遅らせてほしい旨、交渉すると、韓国人のおかみさんがどうせ釣れないよと暴言を吐きつつ、30分だけ渋々了解してくれました。釣れたらさばいてくれとお願いすると、私は出来ないよ、包丁を貸すから自分でやりなさいと言われ、安堵しつつ急いで防波堤に急行して、釣りを再開すると、慌てていたため1投目にリールが引っ掛かり、はずみでテグスが切れて、私の大切なエビちゃんが大海原へと解き放たれました。終了です。
民宿の晩御飯です(写真③)。煮魚が付いていましたが、漁港の民宿のためお刺身を期待していましたが・・・ 食事を済ませて、急いで釣具屋へ急行して、エビちゃん二匹をゲット。安堵して、近くの下加茂温泉 銀の湯会館でのんびりと温泉に浸かりました。
翌朝は激しい雷雨で5時に目が覚めました。風も吹いています。前線通過のようで、携帯があと1.5時間後に雨が止むとのこと。朝のコーヒーたばこで目を覚まします。6時に渡船の欠航が決まりました。30分後に雨風が収まり、いざ、防波堤へ(写真④)。
チケット売場には、「本日欠航」の表示(写真⑤)。駐車場には結構な数の車が来ていましたが、徐々にあきらめて帰っていきます。釣りを始めました。日が差してきましたが、沖合には前線の雲の下で雷が海に落ちるのが見えます。結局あたりもなく、30分程度で諦めました。
帰りに上の県道から撮影した写真⑥です。中央にヒリゾ浜船着き場が見えます。写真では分かりにくいですが、沖合は白波でうねりが船着き場付近まで入っています。天気は良くなったのですが、欠航は妥当な判断と思いました。今シーズンはもう少し、28日までです。
お土産のアオリイカが釣れなかったため、伊豆漁協の直売所で伊勢海老(写真⑦)を買いました。ケチってキズモノ(ひげが折れたりしたもの)700円/100gの小さいのを購入しました。放流サイズぎりぎりの個体で、1匹800円ぐらいです。家に帰ってさばきましたが、身が小さくて少しのお刺身と残りの殻を焼いてから、お出しをとり、パエリアで頂きましたとさ。 ~おしまい~
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